明日オレ|「なんとなく」生きてきたPTが、公認会計士を目指すブログ

15年目の現役理学療法士が、まさかの公認会計士試験に挑戦!日々の勉強記録、仕事の気づき、自然と共生する未来への雑記ブログ

ヴォクシー売却完結:「たった1万円」と「一生モノの純資産」、どっちを選ぶか。

〜一括査定の現場で起きた「駆け引き」と、俺が350万円にサインした本当の理由〜
✅ 売却完了
2023年製 VOXY ハイブリッド S-Z 走行4万km・車検受けたて
成約価格:350万円(陸送費・税金は買取業者負担)

前回の記事で「だるそうな査定担当者が来たら、どんな顔をするか楽しみや」と書いた。結果から言う。担当者は手のひらを返した。そして俺は、1万円を捨てて、一生モノの何かを手に入れた。

 
市場の現実
一括査定の現場は「後出しジャンケン」が標準や 業界構造の監査

「他社さんはいくらでした?」と探り合い、1万円ずつ積み上げる不毛な競り合い。これが一括査定の「標準(スタンダード)」になってる。

CPA受験生として言えば、これは「情報の非対称性」が生み出す市場の歪みや。売り手(俺)は他社の数字を知ってて、買い手(業者)は知らない。この非対称性を利用して価格を吊り上げるのが、業界の「最適戦略」になってしまってる。

業界の標準戦術「他社の金額を聞いて1万円上乗せ」
売り手のジレンマ最初に誠実な提示をした業者が不利になる構造
結果として起きること「誠実さより情報操作が勝つ」市場になってしまう
「一社目は不利なんです。後から来た店は、ウチの額に1万足すだけで勝ててしまうから」

N社の担当者がそう苦笑いした時、俺はこの業界の構造的問題を「身をもって監査」した気分やった。
現場の攻防
俺が「嘘」をついた理由 交渉の倫理と戦略

N社が最初から俺の強気な350万円を一発提示してきた時点で、俺の中に「治療的同盟(ラポール)」が形成された。駆け引きなしで「適正時価」を認めてくれた誠実さへの敬意や。

次に来たW社。一言目に「N社さんはいくらでした?」と聞いてきた。俺はあえてこう答えた。

「N社とは、金額を言わない約束をしてるんです」

これは嘘やった。でも俺にとって、これは「倫理的な嘘」やった。N社の誠実な提示を守るための、最低限の「情報管理」や。

希望額を370万円と告げると、W社は「335万円以上は固い」と消極的な数字を出してきた。「N社はそれより全然上や」と伝えると、慌てて340万円を提示してきた——これが「後出しジャンケン」の典型的な動きやねん。

ここで俺は、N社の350万円を明かした上で、最後の一線を引いた。

「いいですか。350万円に1、2万円足すだけなら、御社には売りません。それは俺の美徳に反する。355万円以上、つまり5万円以上の圧倒的な差を示す覚悟があるなら話は別やけど——どうします?」
W社
「そこまでは出せません」
最終結果
350万円にサインした、本当の理由 1万円 vs 一生モノの純資産
N社(成約)
350万円
一発提示・駆け引きなし
誠実な「適正時価」
W社(辞退)
340万円
後出し追従・情報収集優先
「業界標準」の動き

もし俺が「N社は350万やから351万にしてや」とW社に持ちかければ、1万円多く手に入ったかもしれへん。でも、その1万円と引き換えに、俺は「最初に自分を評価してくれた人を大切にする」という自分自身の価値(のれん)を毀損することになる。

CPA的に言えば、のれんとは「純資産を超えて支払われる見えない価値」や。
俺が今回守ったのは、他人から見えへん「自分自身へののれん」やねん。

これは税金もかからへんし、減価償却もせえへん。一生モノの純資産や。
追加論点
「誠実さが不利になる市場」をどう変えるか CPA×PT的考察

今回の体験で、俺が一番考えさせられたのはここやねん。

N社の担当者は「一社目は不利」と言ってた。誠実に一発提示した業者が、後出し業者に1万円で負けてしまう——この構造が変わらへん限り、業界全体が「情報操作」に最適化されていく

PTとして言えば、これは「正しいリハビリをした治療士が評価されず、患者に媚びた治療士が人気を得る」という構造と似てる。短期的な「患者の満足」と長期的な「患者の回復」が一致せえへん時、誠実さが報われへん市場ができてしまう。

でも、俺一人がN社を選んだことで、少しだけ市場は変わった。
「誠実な一発提示が報われた」という事実が一つ積み重なった。

市場は、個々の選択の集積や。「どういう業者を選ぶか」という消費者の判断が、業界の文化をゆっくりと変えていく。

これが俺の「アニマル・スピリット」の使い方やねん。
 
結論:リハビリも、会計も、売買も——信頼が全ての土台や

リハビリも同じや。技術が完璧でも、信頼関係(ラポール)が崩れたら治療は進まへん。

会計も同じや。数字の帳尻を合わせても、倫理観が欠如したらその企業の価値はゼロや。

俺は今回、目先の「1万円のキャッシュ」を捨てて、一生モノの「自分への信頼という名の純資産」を買った。

これで、ヴォクシーはトレイルシーカーへのチケットになった。次のステージへ、行くで。

350万円のサインは、
「自分の値段」を決めた瞬間でもあった。

ヴォクシー、ありがとう。よう走ってくれた。

トレイルシーカー、待っとけよ。

明日を俺の力で(Asuore)