毎夜の勉強で頭はフル回転、立ち仕事で足はパンパン。
そんな時、X(旧Twitter)のウェルネス界隈で「マグネシウム・グリシネート」という単語が爆発的に流れてきた。
「神サプリ」「快眠が変わった」「メンタルが安定した」——。
PT(理学療法士)として、これは素通りできへんかった。
調べてみたら、答えは意外なところにあった。俺らが毎朝食べてる「わかめの味噌汁と納豆」に、ほぼ全部入ってたんや。
マグネシウムは生体内で約50〜60%がリン酸塩や炭酸塩として骨に沈着し、残りの約40%は筋肉や脳、神経に存在する。カリウムに次いで細胞内に多く存在するミネラルやねん。
不足すると何が起きるか——吐き気、眠気、脱力感、筋肉のけいれん、食欲不振。「なんか疲れが取れへん」「足がつる」「夜に目が冴える」——これ、全部マグネシウム不足のサインかもしれへん。
一口に「マグネシウムサプリ」と言っても、種類によって吸収率が全然ちがう。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 酸化マグネシウム | 日本の市販サプリの主流。マグネシウム含有率は高いが吸収率は約4%と低い。下剤として使われるくらい腸に負担がかかる。 |
| クエン酸マグネシウム | 有機酸と結合した形で吸収率は酸化型より高い。お腹を下しにくい。 |
| グリシン酸マグネシウム(グリシネート) | アミノ酸(グリシン)と結合したキレート型。腸内の「アミノ酸専用の吸収経路」を通るため吸収率が高く、胃腸への負担も少ない。海外では最も人気。 |
PTとして言えば「正しい経路を通る」ことの重要性や。リハビリでも「代償動作(間違った筋肉を使う動き)」より「正しい筋肉を正しく使う」方がずっと効率がええのと同じ話やな。
筋肉への作用:マグネシウムはカルシウムと拮抗して筋肉の弛緩を助ける。カルシウムが「筋肉を収縮させるアクセル」やとしたら、マグネシウムは「弛緩させるブレーキ」や。これが不足すると、こむら返りや肩こりが起きやすくなる。
脳への作用:マグネシウムは神経の興奮を抑える「抑制性ミネラル」として働く。勉強で高ぶった脳を鎮め、睡眠の質を改善する——CPA受験生にとってこれ以上ないリカバリーサポートやで。
高価な海外サプリをポチる前に、俺らの「朝食」を見てほしい。
しかも納豆はマグネシウムを含むだけやない。発酵によってアミノ酸(グリシンを含む)が豊富になってる。「マグネシウム+グリシン」を同時に摂れる食品として、グリシネートサプリと「似た栄養的文脈」で語れる食材やねん。
わかめ味噌汁に豆腐か油揚げを加えたら、マグネシウムと植物性タンパクが同時に摂れる。ここにご飯と納豆。これ、現代の栄養学から見ても「最強の朝食」と言って過言やない。
俺自身、わかめの量を意識的に増やして約3週間。
もちろん個人差があるから「絶対効く」とは言えへん。でも、PTとして言えることがある——
こむら返りはマグネシウム・カリウム・水分の不足が主な原因の一つや。サプリを買う前に、まず食事から攻める。これがPTとしての基本的なアドバイスや。
注意点も一つ。わかめの味噌汁は塩分も含む。高血圧の人や腎臓に持病がある人は、塩分量とのバランスも考えながら取り入れてや。心配な人は主治医や管理栄養士に相談することをおすすめするで。
グリシネートサプリが世界で流行ってる理由は、現代人の食生活が「マグネシウム不足」に陥ってるからや。加工食品中心の食生活、精白された穀物、海藻を食べない習慣——これが「隠れマグネシウム不足」を生んでる。
でも俺らの伝統的な日本食には、最初から答えが詰まってた。わかめ、納豆、豆腐、玄米——これを「古くさい」と遠ざけて、海外から輸入したサプリに高い金を払う必要はなかったんや。
「本質的な暮らし」というのは、100年前から変わらへんのかもしれへんな。
試験前の脳と体のリカバリーは、これで十分かもしれへん。
明日を俺の力で(Asuore)